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賄賂と社交儀礼

(最高裁判所昭和50年決定)

事案
  1. Aは、関西地方の旧家に生まれました。
    幼い時から頭がよく、「神童」と呼ばれていました。
    父親は、女性関係がもとで蒸発していましたが、母親と母親の両親との4人家族です。
     

  2. たしかに、Aは勉強がよくでき、小学校では、当時の通信簿で、オール5(5段階で、5
    が最高表示)でした。
    そのため、関西地方では、トップの私立中学を受験しました。
    担任の教師も、「絶対、合格できる」と、太鼓判でした。
     

  3. ところが、運悪く不合格でした。
    原因は、前日の夕食が悪く、大変な下痢をして、試験中も腹痛との戦いで、試験問題にも集中できなかったことです。
    夕食は、Aの祖父が、「栄養をつけて、明日の試験を頑張れ」と、「すっぽん」を買って
    きたのでした。
    Aは、はじめて食べる「すっぽん」のおいしさに、つい食べ過ぎて失敗したのです。
     

  4. 難関私立中学に入学できなかったAは、地元の公立中学に入学しました。
    公立中学でも、3年間トップレベルの成績でした。
    そこで、県内の有名進学校を受験し、見事に合格しました。
     

  5. 高校では、優秀な生徒が県内から集まっており、「神童」Aも、下位の成績でした。
    大学は、家庭の事情で国立大学しか行けません。
    四国の国立大学の、教育学部にやっと入学できました。
    そして、大学の4年間は、アルバイトに精を出し、成績はビリのほうでした。
     

  6. 教員採用試験は、各県を5県ほど受験し、やっと中国地方の、とある県に採用されました。
    末は博士か大臣か、と言われたかっての「神童」も、中学校の教員になりました。
    子供好きのAにとっては、中学校の教員は、楽しい職場でした。
     

  7. なんとか教員生活にも慣れ、毎日まずまずの生活です。
    学校では、生徒から「先生、先生」と呼ばれるので、自分は偉いのだと、勘違いをして
    います。
    人に職業を聞かれると、「教員」と答えずに、「先生です」と胸をはって答えました。
    授業中は、きれいな女子生徒を、ちらちらと見ながらの授業で、平凡な男です。
     

  8. 教員になって3年目の、4月下旬です。
    ある女子生徒の母親B女が、「進路のことで話がある」とのことで、放課後の教室で、
    AとB女の2人だけで、話をすることになりました。
    B女は、スナックのママさんで、美人タイプであり、Aの好みでした。
     

  9. AとB女は、最初は、当たり障りのない話をしていました。
    話の途中で、B女は、額面5,000円の贈答用小切手を、そっとAに手渡しました。
    Aは、内心うれしかったけれど、「こういうことは、困ります」と、返却しようとしました。
    しかし、B女に手を握られ、「先生、よろしいじゃないですか」と言われ、受け取りました。
    女性に手を握られたのは、初めてなので、頭に血がのぼり、顔は真っ赤です。
     

  10. この一部始終を、Aの同僚の教員C男が、こっそりと見ていました。
    C男は、前年度に、B女の子供の担任であり、B女をよく知っており、ひそかにB女に
    好意を持っていました。
    この日、B女が学校を訪ねてきたので、てっきりC男自身に会いに来たと思ったのです。
    ところが、B女の相手はAだったので、腹立たしくなり、A・B女の現場を見ていたのです。
     

  11. 教員C男は、昨年度に、B女から 何度か贈答用小切手をもらっていました。
    B女は、「Bの子供をよろしく」と、腹心あっての贈与です。
    しかし、C男は、そのことを「B女は、俺に気があるのだ」と、思っていたのです。
    そのため、B女がAに会い、小切手を渡したのを見て、C男は頭にきました。
    かっての事を忘れ、「賄賂だ」と、警察に通報しました。

最高裁判所の決定
  1. AおよびB女は、無罪です。
     

  2. 女生徒の母親B女は、かねてから教育ママであり、担任教員には季節の贈答や、学年初めの挨拶を熱心にしています。
     

  3. これらの贈答は、儀礼的挨拶の限度内と考えられます。
    すなわち、その限度を超えて、教育指導につき、他の生徒に対する以上の特段の配慮や便益を期待する意図があったとの特段の事情は、認められないのです。
     

  4. B女の、本件の小切手の供与も、新担任Aへの、慣行的社交儀礼としてなされたものと
    解されます。
     

  5. したがって、賄賂罪にはなりません。

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「トピックス・刑事笑事件判例」

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