越谷の司法書士・行政書士事務所「美馬克康司法書士・行政書士事務所」
初回相続相談30分無料
土日祝日営業の年中無休
営業時間 8:30~18:30
お気軽にお問合せください
048-970-8046
(最高裁判所判決昭和42年)
X男は、四国のA市の、中小企業B社経理課に勤めています。
地元の商業高校を、やっと卒業できた程度の能力です。
本人は、大学に行きたかったのですが、高校はどこの大学をも推薦してくれません。
仕方なく一般入試にチャレンジしましたが、30を超える私立大学・学部に全て不合格です。
高校の教員は、「コンクリートに頭をぶっつけるようなものだ」と、大学入試をとめました。
しかし、X男の夢は、大学で多いに遊ぶことだったので、受験したのです。
翌年、翌々年と2年浪人しました。
いずれの年も、40を超える大学を受験しましたが、どの大学も、「お呼びじゃない」でした。
さすがにX男の両親も、これ以上の浪人生活を許しません。
X男の、大学で多いに遊ぶ夢も破れました。
仕方なくX男は、簿記検定4級の資格を生かし、就職したのです。
商業高校出で、簿記4級というのは、大変珍しいことでした。
しかし、X男は、3級以上がパスしなかったのです。
就職先のB会社も、身体だけは丈夫なX男を、現場配置にしたかったのです。
しかし、たまたま経理課の職員に欠員ができ、X男以外に応募者もいません。
「簿記4級?、大丈夫?」と、経理課の職員は皆さん心配顔です。
しかし、X男は、「簿記4級資格を持ってて良かった。資格は人を助ける」と、ノーテンです。
当時は、電卓はなく、すべてソロバンでの仕事です。
X男は、「1、2、3、-----」と、一けたずつ 珠を弾くので、その遅いこと。
まるで仕事になりません。
経理課長は、人事課長に、「X男は、まるでだめお君だ。次を募集してくれ」と、頼みます。
人事課長も、募集をかけますが、あいにくと誰も応募しません。こんなX男ですが、一つだけ得意なのがありました。
歌謡曲とくに演歌を歌えば、抜群の歌唱力でした。
宴会では、みんながX男の歌声に聞きほれます。
X男が、会社の上司からほめられるのは、歌を歌う時だけです。
上司は、「X男君、おまえは道を間違った。会社を辞めて歌手になれ」と、勧めます。
会社を辞めてくれれば、万歳なのです。
X男もその気になり、「オトウ、オッカア、わいは会社辞めて歌手になりたい」と、言います。
しかし、両親は、「まあ、隣町の歌謡教室で、うでをみがいてからにしろ」と、引止めです。
X男は、両親の言葉に従い、隣町の歌謡教室に通いはじめました。
この歌謡教室は、もと歌手が引退して開業したものです。
X男は、「歌謡教室でも、わいは一番うまいだろう」と自信満々でした。
しかし、「井の中の蛙、大海を知らず」です。
X男よりも上手な者が、何人か教室に通っています。
あわよくば、歌手になろうと思っている連中ばかりです。
X男は、「まあ、少しはあいつらに負けるが、わいは『顔』でカバーしてるんだ」と、大きな誤解をしながら、へこたれずに毎週日曜日に通っていました。
歌謡教室には、女性も通っています。
その中のY女が、X男好みです。
X男は、Y女と交際をはじめ、一年後に結婚しました。
Y女は、X男がB社の「お荷物」であることも知らず、出来ちゃった婚です。
運悪く、胎児は死産でした。
それ以後、子供は生まれません。
いつしかX男の歌手への夢も途切れ、解雇されずにB社に勤めています。
X男・Y女が、結婚して20年がたちました。
大酒がたたり、X男の体調がすぐれません。
子供もいないことから、X男は、妻の老後を考えました。
「オトウから相続した山林を贈与するから、お前の老後の生活保障にしろ」と、山林を贈与する旨の意思表示をし、Y女も承諾しました。
Y女は、X男が気まぐれなので、「ねんのため、文書にしておこう」と、思い立ち、X男・Y女間で贈与契約証書を作成しました。
その後、X男は、胃潰瘍で入院生活となりました。
入院中に、X男は、看護師Zと恋仲となりました。
退院してからも、X男とZ看護師の不倫関係は続きます。
Y女は、「女の勘」で、それを看破し、遂に離婚騒動となりました。
離婚訴訟中に、X男は、「Y女に、山林を贈与したが、贈与契約を取り消す」との、意思
表示をしました。
Y女は、「あの山林は、あたいがもらったんだ」と、反論します。
しかし、X男は、夫婦間の契約取消しを主張します。
民法第754条の、「夫婦間でした契約は、婚姻中、いつでも、夫婦の一方からこれを取り消すことができる」との、規定による主張です。
X男の主張は認められません。
理由は、次の通りです。
(1) 民法第754条の、「婚姻中」とは、形式的にも、実質的にも婚姻が継続していることです。「解説・夫婦間の契約の取消権」はこちら
このページのトップ
「TOPICS・民事笑事件判例」
当事務所の代表司法書士は、法務局の登記相談員として3年5ヶ月務めておりました。その間、1,000件以上の相談に対応してまいりました実績があります。
当事務所でのご相談も含め、数々の相続・遺言・相続放棄の手続きをしてまいりました。その経験を最大限に活かし、お客様の問題解決に取り組んでおります。
当事務所は、東武スカイツリーラインのせんげん台駅西口より1分の駅近です。
土日祝日も営業しておりますので、急なご相談に対応できる体制を整えております。ご来訪は事前にご予約くださいますようお願いいたします。
駐車場もありますので、お車でお越しの場合も事前にご予約をお願いいたします。
なお、マンション隣にコインパーキングもございます。
お気軽にお問合せください
司法書士・行政書士
美馬 克康(みま かつやす)
越谷法務局の登記相談員を拝命し、1,000件を超える登記の相談に対応してきました。身近な街の法律家として、困ったことがあれば真っ先にご相談いただけるような存在を目指しています。
当事務所は土日祝営業の年中無休で、越谷市のせんげん台駅1分という駅近です。まずはお気軽にご相談ください。年中無休でお待ちしております。
相続の初回相談は30分無料です。ご利用ください。
代表紹介はこちら
スマートフォンでご覧になる方は、こちらのQRコードを読み取っていただくと簡単です。